一人暮らしで犬を飼ってみた③〜お迎え編〜

「一人暮らしで犬をかってみた」シリーズの第3弾は、お迎え編です。
しっかり勉強もしたし準備も万端だしと、これから始まる仔犬との生活に胸を膨らませていた私。まさか戦いの日々が待っているとはつゆ知らず…。(遠い目)

■ どの仔にしようかな?

お師匠様御用達の犬舎に仔犬が生まれたとの情報が入ったのは、ペット可マンションへの引越しから1ヶ月が過ぎた頃でした。仔犬は生後50日が過ぎるまでは、母犬や兄弟犬と一緒に育つことが望ましいとのことなので、それからしばらくはその日が来るのを首を長くして待っていました。

そして生後1ヶ月が過ぎた頃、どの仔を貰うかを見に、お師匠様とともに犬舎に行くことになりました。
3匹いた甲斐犬の仔犬は、どの仔も本当に可愛くて素人目にはどの仔でもいい!という感じでしたが、お師匠様のお眼鏡に叶った仔が晴れてKarubiとなったのでありました。(何が決め手かは不明…)

■ いよいよお迎え!

初対面からおよそ2週間後、ようやくKarubiを自分の犬として迎える日がやってきました。

会社員の私は、この日を夏休みの初日として1週間のお休みをもらったのですが、たった1週間でお留守番が出来るまでに仕上げる必要がありました。

さて、突然母親や兄弟から引き離された可哀想なKarubi、車酔いすることもなく大人しく獣医さんに連れてこられ、いきなりのシャンプー。その後は元気いっぱい病院内を走り回り、可愛い仔犬っぷりをアピール!

病院では、さっそくお師匠様にお座りと伏せを教えてもらい、傍で眺めていた私は、この仔は天才!と早々に親バカっぷりを発揮していたのを覚えています。

■ 初めての夜…

Karubiを迎えた当日は実家で一泊の予定でした。
「Karubi来たよ〜」と意気揚々と実家の門をくぐったのですが、見たことのない黒い物体を抱える私をゴン太(当時1歳7ヶ月)は不審者扱い、猛然と吠えられた上に、ゴン太に怯えたKarubiにお漏らしされるという惨憺たる結果に…。

なので、その日はゴン太とKarubiのご対面を断念し、Karubiと2人初めての夜を過ごしたのですが、この時初めて、仔犬を飼うことの大変さを実感することになりました。

前日も興奮で眠れなかったのに、この日も2時間おきの夜鳴きのせいでまったく眠れず…。たった1日でどっと疲れたのを覚えています。

■ まずはトイレトレーニング!

実家で一夜を明かした私たちは、1人と1匹の新生活を始めるべく、早々に自宅へ帰りました。

まずはトイレトレーニングからということで、さっそくお師匠様に来てもらいました。

お師匠様曰く「トイレトレーニングで重要なことは失敗をさせないこと」。タイミングよくトイレに連れていき、用を足すように促し、ここがトイレだよ〜と覚えさせなければなりません。トイレに連れて行くタイミングはとても難しいので、いつオシッコやウンチをしたかを詳細にメモを取り、「ゴハンの後は必ずウンチするのね」など排泄のパターンを把握するところから始めます。
が、これがなかなか大変で…。知らないうちにカーペットにシミが出来ていたり、いつの間にあんなところにウンチを…と油断できない戦いになります。24時間目が離せません、しばらくは本当に大変でした…。

■ 要求は受け付けません!

トイレトレーニングと並行して行ったのは、サークルに入れた時の「出せ出せー!」という要求吠えや要求ガジガジに対するトレーニングでした。
サークルに入れるとすぐに始まる出せ出せコールには、大きな音を立てながら「いけない!」と叱ります。これを狂ったように何度も何度も鬼のように続けます。
まぁ気の強いやんちゃ娘、自分の思い通りにならないことは徹底的に戦う姿勢に、こちらも手加減はいっさいしませんでしたが、幸いKarubiは頭は悪くなかったようで、大人しくしていれば叱られないと学んだ後は、夜鳴きもガジガジもなくなり、サークルで大人しく過ごせるようになりました。

■ 最後はお留守番トレーニング!

私たちに与えられた時間はたったの1週間。これが過ぎれば、Karubiはたった1人でのお留守番生活が始まります。
「お留守番は怖くないんだよ、必ず帰ってくるから安心して待っていてね」ということを、しっかり理解させなければ、Karubiも不安だし私も安心して仕事が出来ません…。

犬のトレーニングはすべて根気が必要ですが、お留守番トレーニングは根気+忍耐が必要です。
まずはちょっとだけ姿を消し、いい子にしてたら褒める、次はもう少し長く姿を消して、大人しくしていたら褒める、の繰り返しです。この時、吠えたりしたら、要求行動の対処と同じように大きな音を立てながら叱ります。
姿を消すのも家の中から外へ、5分から10分、30分、1時間と段々と時間を延ばしていくのですが、重要なのはトイレトレーニングと同じように失敗をさせないこと。無理をせずに一歩一歩進める必要があります。

Karubiの場合、甲斐犬という特性からか、あまり吠えなかったのでそれほど苦労はしませんでしたが(お留守番が長い場合は、あまり吠えない犬種を選ぶことも大事です)、それでも最初の頃は、家の外でドアに耳を当てながら数十分耐え忍び、鳴いたら突入して猛然と叱るという、どうみても私はおかしな人だったと思います…。

以上が「お迎え編」です。
最初の1週間、毎日毎日仔犬と向き合い、戦いの日々を過ごしました。
一人暮らしで仔犬を飼うということの大変さをご理解いただけたでしょうか。

次は、いつまで続くのこの戦い…涙の「パピー期編」を書きたいと思います。

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