一人暮らしで犬を飼ってみた⑤〜成犬期編〜

涙のパピー期が過ぎた後、涙を流した数はKarubiの方が多かったと思います…。
週末の過ごし方は相変わらずKarubi一色だったので、パピー期とそう変わりはなかったのですが、超多忙な部署に異動となった関係で平日の時間がほとんど取れなくなってしまい、Karubiにとっては忍耐の毎日でした…。

■ 東日本大震災、その時Karubiは…

2011年3月、Karubiが1歳半を迎える頃に、あの東日本大震災が発生しました。
私の住んでいた地域は震度5、職場ではキャスター付きの椅子が飛んでいってしまうほどの大きな横揺れが数分間続きました。

地震発生直後「Karubiは無事⁉」と慌ててWebカメラを見ると、最初は驚いて飛び起きたKarubiでしたが、すぐにいつものように私のベッドでスヤスヤと寝ていたので、幸いにも特に何もなく恐怖も感じなかったようです。

その日は電車が動かず会社に泊まった人も数多くいた中で、自転車通勤の私は苦労なく帰ることができました。この時が一番、会社の近くに引っ越してよかった…と思ったものでした。

■ 部署異動で生活サイクルが激変!

そんな余震に怯える日々が続く震災翌月、ドアtoドアで1時間の電車通勤となる異動の辞令が下ります。さらに異動先は20時過ぎまでの残業が当たり前の職場…。
もちろんこれまでも帰宅が22時を過ぎる残業や断れない職場の飲み会もありましたが、その時は一旦定時で帰宅して、軽く散歩+食事を済ませるなどKarubiに負荷をかけないような工夫をしていました。

でもこれからはそれが出来ないばかりか、震災の余震を警戒している中で、何かあっても帰ってあげられないかもしれないという環境に…。

ちなみに毎日の生活サイクルはこんな感じでした。

5:00 起床→散歩
6:00 朝食(人+犬)
7:00 出勤
21:00 帰宅→散歩
22:00 夕食(人+犬)
23:00 入浴
24:00 就寝

お留守番は毎日15時間…。過酷すぎます。
しかしこれは序章に過ぎず…さらにKarubiは苦しめられることになるのです。

■ 引越し、その直後に午前様週間に突入!

この流れで引越すということは「職場から自転車で通える距離に引越しました!」が妥当な線ですが、なんせ職場は都心…。犬小屋に間借りしているような1Kの部屋から「寝室と犬の部屋を別にする」という夢を叶えるには資金が足りず(Karubiより夢を追ったと言われればそれまでですが )、どうせ自転車通勤が出来ないなら、何かあった時にKarubiを助けてくれる人の近くに住むという選択肢を取りました。
(ちなみにこの選択が、後の私の人生に大きな影響を与えることになります 笑)

そんなわけで念願叶い、1LDKの新居に引越しを終えたのですが、引越しから2週間後、会社で起きた緊急事態に巻き込まれ、毎日の帰宅が23〜24時という日々が2週間続くことになってしまいました。

引越して2週間、Karubiにとってはまだ完全に新居に慣れ親しむ前に、16時間以上のお留守番が2週間…、この頃は家でのトイレを我慢するようになっており、さらにはゴハンもお預けで、本当に可哀想な状況にKarubiを置いてしまいました。

そんな緊急事態に、もちろん周囲から手助けの申し出がありました。しかし「Karubiの面倒は睡眠時間を削ってでも私が!それが飼い主の責任!」と頑なに断っていた私…。ですが、私の睡眠時間をいくら削ってもKarubiのお留守番が減るわけではありません。そんな中、お師匠様からの「Karubiが可哀想だろ!」の一喝に、Karubiを数日の間実家に預けることにしたのです。

この時私は、残業や休日出勤の多忙な中でもKarubiの面倒もちゃんとする自分に完全に酔っていた状態でした。「単なる自己満足」、この一言につきます。
飼い主の責任とは、犬にとって何が一番良いかを考えることであり、自分の思いやプライドなんて二の次三の次!
命を預かる者として、その辺を履き違えてはいけません…。

■ その後も帰宅は22時を過ぎる日々…

やはり忙しい部署でしたので、次の異動までの2015年末までは、なんだかんだと残業続きの毎日、ある時は2ヶ月の午前様が続くなど(この時は最初から実家に預けました)、一人暮らしで犬を飼う環境としてはよろしくない状況が続いたのでした。

ちなみにこの時期、Karubiの夜の散歩や食事など甲斐甲斐しく面倒を見てくれたのが、同じくお師匠様の門下生だった近所に住む甲斐犬の飼い主、今の夫となる人でした。(住む場所の選択が人生を変えた、というのはこの意味です 笑)
忙しかったからこそ生まれた関係と言えますが、初めからこの状況だったら、そもそも犬を飼うことはなかったでしょう…。

以上が、Karubiの成犬期の日常です。
とにかく私の仕事が予想外に忙しく平日はあまりKarubiを構ってあげられず、Karubiにとっては寂しい毎日だったと思います。

ただ、土日は違います!トレーニングだけでなく、いろんな遊びを体験しました。この辺りは次の「犬遊び編」をご覧下さい!

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