開業から満3年を迎えました!

犬専用賃貸シェンノワールは、2019年8月で開業から満3年を迎えました。おかげさまで現在は満室御礼、さらには空室待ちの方もいらっしゃるほどの順風満帆ぶり。本当にありがたいことです。

さて、今回は開業から満3年ということで、犬専用賃貸の大家として改めてシェンノワールを振り返ってみたいと思います。
こんな設備を入れておけばよかった、あんな間取りにしておけばよかったなどなど、手遅れのものから今からでも間に合うものまで、丸3年の経験値を本音で振り返ってみたいと思います。

■立地はどう?

後悔したところでもはや手遅れですが、立地については概ね満足しています。
都心へのアクセスを考えるとギリギリセーフとギリギリアウトの狭間?と微妙なところですが、駅から徒歩4分という駅近、かつドッグラン(横浜最大級)のある大きな公園まで徒歩5分という立地は、犬専用賃貸に相応しく、大家として自信を持ってオススメできるところです。

■各部屋の間取りは?

次は各部屋の間取りです。
が、その前に、シェンノワールのイチオシは、各部屋ではなく“各フロア”の間取りです。それは、“全ての部屋が角部屋であり、かつ隣と壁一枚の部屋はない”ということです。

シェンノワールは、大家自宅を除く各フロアに2つずつ賃貸部屋があります。この2つの部屋は、賃貸物件ではおなじみの壁一枚だけしかないお隣さんではなく、通路やウォークインクローゼットを挟んでのお隣さんになります。なのでお互いの生活音はほとんど聞こえず、入居者さん曰く「居るか居ないかわからない」そうです。(私がかつて暮らしたシェンノワールと同じ鉄骨造の賃貸は、お隣さんのくしゃみが聞こえました 笑)

とはいえ鉄筋コンクリート造ではないので、さすがに上下の音はある程度聞こえます。ただそれも「あ、◯◯さん帰ってきたかな?」「ワンちゃん吠えてるけど何かあったかな?」くらいなので、飛んだり跳ねたり踊ったりしなければ気にならないレべルです。

という前提で、次に各部屋の間取りについて書きます…。と何かと自信なさげな入りなのは、こちらは特段オススメポイントは思いつかないのです(汗)。しかも逆に犬専用賃貸という点で、残念ながらマイナスポイントがいくつか見られます。その最たるものは、“ベランダがない”ということです。

最近は、居住スペースを広くするために、浴室乾燥と室内に洗濯物を干す設備を付けてベランダを作らないという物件が増えてきているそうです。シェンノワールも狭い敷地をギリギリまで活用するためにその方式を採用したのですが…、

シェンノワールは、単なる一人暮らし用ではなく犬が居ることを前提とした賃貸です。私もかつて愛犬と一人暮らしをしていた時、毛が付いている犬のタオルなどはベランダで干していたのですが、それにもかかわらず、ベランダのない間取りにしてしまったことは検討不足だったかなと思っています。(一応、検討したうえでのベランダなしではあるのですが…汗)
補完として窓下にフラワーボックスを設置して、犬のタオルやマットなどの外干しができるようにしましたが、やはり犬専用賃貸としてはベランダがない事は大きなマイナスポイントかと思います(涙)。

他に挙げられるマイナスポイントは、ワンルームではなく1Kの方が使い勝手の面で良かっただろうなという点です。犬専用賃貸でなければ、ワンルームであっても玄関からは部屋全体が見えない間取りになっているので、好き好きだと思いますが、犬が居る前提で考えると玄関と居間の間に扉があった方が良いと思います。安全面で言えば、シェンノワールは中階段のオートロック式なので、仮に犬が部屋を飛び出しても外に出てしまう心配はありませんが、たとえば玄関先で宅配を受取る場合などは犬も一緒に玄関に来てしまうと制御が大変です。そういった面で1Kの方が便利だと思っています。

■設備面に至っては?

設備については、共用の水道(足洗い場)や犬用品専用の洗濯機、ペットシート等のゴミ箱、各玄関先のリードフックなど、愛犬家から見てあると便利なものは揃っていると思います。

ただ1つ想定と違っていたことは、“滑りにくいビニールの床板”が犬の足にはやや滑るということでしょうか…。せっかくワンルームという広いスペースがあっても犬が走れるほどのクッション性はなかったので、マットを敷いている入居者さんもいます(我が家の甲斐犬もシニアになってきたのでマットを敷きました)。

その他、賃貸物件としてのマイナスポイントは、今では当たり前になりつつある宅配ボックスやお風呂の追い焚き機能がないことです。これらはお金の面だけでなくスペースの問題で設置できませんでしたが、入居を左右する重要なアイテムだと思います。

■でも本当のイチオシはこれ!

どうでしたか?犬専用といいながらその程度か…と残念な印象を持ってしまった人もいるかと思いますが、実はシェンノワールの本当のイチオシは、ハード面でなくソフト面なのです。それは、私達大家を含め入居者全員が愛犬家で顔見知り、そして会えば笑顔で挨拶ができる関係であるということ、これに尽きます。

このような“愛犬家コミュニティ”は開業当初から目指していましたが、正直なところここまで行けるとは思っていませんでした。愛犬家という共通点があれば、普通の賃貸よりも関係性は深まると思ってはいましたが、シェンノワールには、愛犬家に加えて、人と人とのコミュニケーションを大事にしている人が集まってくれているという印象です。

入居者さんとの交流については過去のブログにも書いていますが、先日もこんなことがありました。スイカの頂き物が被ってしまいさすがに食べきれなかったので、入居者さん達に一斉に「スイカいりませんか?」とLINEを入れると、皆さん喜んで取りに来てくれて、一部の入居者さん達とはそのまま飲み会が始まったり(笑)。

(まぁここまでの交流はなくても)お隣さんや上下階に住んでいる人がどんな人かわかり、会話ができる関係ということは、非の打ちどころのない建物以上の価値があると思います。

ただ、ソフト面で当初の想定と違ってしまったことが1つ、それは愛犬と参加できるイベントがあまりできていないという点です。その理由は、我が家のフレンドリーでない甲斐犬を筆頭にいろんな性質の犬がいる中で、事故を起こさないように気を配りながらのイベント開催はとてもレベルが高く、少し犬に詳しい程度の私達大家では力不足であるためです。

なので今現在はお散歩交流会の開催がやっとです。その点はとても残念であり、入居者さんにも申し訳ないのですが、入居者さんは入居者さんで愛犬と旅行に出かけたり、入居者さん同士で愛犬を連れてお出かけをしたりと愛犬ライフを楽しんでいるようなので、私達大家は入居者さんが困った時のサポート役としてお役に立てれば…と思っています。

そんなわけで、まだたった3年ではありますが、大成功中のシェンノワールです。これからも入居者さんとともに、温かみのある愛犬家コミュニティマンションを続けていければと思っています。

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