前回ご紹介しました犬専用賃貸マンション「シェンノワール」は、くどいようですが犬を飼っている人専用の賃貸マンションで、一般的なペット可賃貸と違うところは「犬を飼っていないと入居できない」という点です（今はいないけどこれから犬を飼いたいという人もOKです）。
ちなみに、犬種の条件はなく、頭数のみ大・中型犬は1頭、小型犬は2頭までとしています。
さて、そんなごく一部の方を対象としたシェンノワールですが、実は犬を飼っていること以外に、もう1つ入居条件があります。それは「ひとり暮らしであること」です。
狭くてもいいというのであれば、頑張れば2人だって住めないことはありません。でも、そこをあえて1人に限定しているのは、「助け合いができる2人ではなく、1人で犬を飼っている人をサポートしたい」という私達大家の思いがあったからです。
ひとり暮らしで犬を飼っている人は、自分に何かあった場合の“もしもの時”の不安をいつも抱えています。またその不安から、犬を飼うことを諦めている人も結構いるのでは、と思っています。そんな“もしもの時”に連絡ひとつで愛犬を守れる人が近くにいる（＝大家）、くどいようですがそれがシェンノワールの強みなのです。
そんな理由でひとり暮らしを絶対条件にしているのですが、さらにもう一つ「ひとり暮らしの方が入居者同士の交流がしやすい」という理由があります。
シェンノワールは、“もしもの時”に入居者の愛犬を守るため、私達大家が合鍵を使って部屋に入る可能性があります。でも、よくわからない得体のしれない大家だったら、ノーサンキューと言われてしまいます。なのでそうならないために、シェンノワールでは不定期に入居者同士の交流イベントを開催して、日頃から信頼関係を築けるようにしています。なおこの交流会は、私達大家との関係以外に、隣りや上階下階の入居者同士が笑顔で挨拶できる関係を築く役割も担っています。
そんな大事な意味合いを持つ交流会なので、できるだけ多くの入居者に参加してもらう必要があるのですが、参加してもらうにはそれなりの要件が必要です。それはイベントの内容であったり、開催場所や日時、参加費用などがあげられますが、参加者同士の距離感というのも大事な要件の一つだと思っています。たとえば同じ3人であっても、そのうち2人がカップルだった場合、残る1人はなんとなく居心地の悪さを感じますよね。そんななんとなく感じる居心地の悪さが、イベントから足を遠ざける一因になってしまいます。「全員が同じ距離感であること」、それがひとり暮らしを条件としたもう１つの理由です。
と、なんかもっともらしいことを書いていますが、実のところ交流会イベントは、まだ数回しか開催できていません（汗）
開業2年目の突入を機にもう少しエンジンをかけて、なおかつ入居者の皆様に鬱陶しがられないような頻度で、皆様が参加したくなるような楽しいイベントを開催していきたいと思います。
