入居者との連絡手段

おかげさまで満室御礼のシェンノワール
先月入居された方も無事に愛犬との新生活をスタートされ、現在シェンノワールでは、我が家の黒犬を含む8頭のワンコたちがつつがなく?暮らしています。

 

さて、今回のテーマは入居者との連絡手段についてです。

賃貸物件にお住まいの方はご存知かと思いますが、何かあった時の連絡先は管理会社であることが一般的です。入居する際の内見から始まり、賃貸契約・更新、入居期間中の対応、そして最後は退去時の対応と、入居に関することはすべて仲介を兼ねた管理会社が行うため、通常は大家がどこの誰かを意識することはあまりないと思います。
一方でシェンノワールは、入退去時や契約周りの対応以外、上記で言う「入居期間中の対応」については、入居者と大家の間に管理会社は存在せず、ダイレクトに繋がっています。

■管理会社はありがたい存在

入居者と大家の間に管理会社がいない仕組み、どう思いますか?
正直なところちょっと嫌じゃないですか?

私は社会人1年目から一人暮らしを始め、計5箇所の賃貸物件を渡り歩きましたが、そのすべてが管理会社が間に入っている物件でした。あまり自分から連絡をすることはありませんでしたが、退去以外にこちらから管理会社に連絡を入れたケースは、覚えている限りで、エアコンが壊れた(修理してもらった)、ベランダに蜂の巣ができた(撤去してもらった)、外階段に積もった雪が凍って危ない(「自分で対応して」という悲しい回答…)というもので、ほとんどが❝困っていて何かして欲しい時❞であり、相手側にとっては面倒な、当たり前ですが歓迎される用件ではありませんでした。

幸いにも近隣トラブルはなかったのでこの程度でしたが、管理会社への連絡には「隣りがうるさい!(怒)」などの苦情もあると思います。入居者の側からみると、このような、いわゆるクレーム系の話は顔が見えない管理会社の方が話しやすいのが心情です。

それなのに、シェンノワールでは何かあった時の連絡先は顔見知りの大家。一つ屋根の下、今後もそれなりの頻度で顔を合わせる機会もあるし、、と関係を気にして我慢をしてしまう入居者の方もいるかもしれません、、。もちろん大家側からは「何かあれば何でも言って欲しい」ということは常日頃からお伝えしていますが、そうはいっても管理会社に比べ、特に苦情についてはハードルが高いと思います(申し訳なくも…)。

一方、大家側から見ても「入居者からの連絡=歓迎する内容でない」の図式が成り立つのであれば、普通に考えて入居者とのダイレクトの繋がりに良いことはありません。自宅や携帯の電話番号が入居者からの連絡先となるため、いつ何時連絡があるかもわからずに年中無休の24時間体制です。なので「そんな煩わしさはご免!」と、一般的な大家はお金をかけて管理会社に管理を委託するわけです。

そういう意味では、入居者と大家の間に管理会社が入ることは双方にとってメリットがあり、とてもありがたい存在だと思います。(ちなみに大家側が管理会社を入れるメリットは、家賃の督促をしなくてすむというものもあります…)

■シェンノワールのダイレクト通信

さて、長々とした前置きでしたがここからが本題!

入居者にとっても大家にとってもダイレクトな繋がりは面倒という認識のもと、それでもシェンノワールが管理会社を入れないわけ。それは入居者と大家の関係だけでなく「愛犬家コミュニティの仲間」でありたいからです。
もちろん入居者の方は大家にとって大切なお客様なので、単なる「愛犬家コミュニティの仲間」という関係にはなれませんが、愛犬家という共通項は一般的な入居者と大家でもなく、単なるご近所さんでもない何かを持っていると思います。

そう思えるのも、入居者の皆様が私達とLINEで繋がってくれるおかげです。

下の写真は、入居者と私達大家の絆のアカシ(笑)。シェンノワールでは、入居者+私達夫婦の3名をメンバーとした各部屋ごとのLINEグループを作っています。

LINEは単なる連絡手段の1つですが、送る側も受ける側も抵抗感があまりないのが良いところです。時間帯を気にしなければならない電話や、文章として完結させなければならないメールに比べ、「ちょっと今いいですか?」の一言でコンタクトがとれ、既読がつかなければ「今は忙しいのかな?」と想像することもできます。

そしてLINEをグループにすることによるメリットは、一つの連絡で私達夫婦の両方に連絡ができることです。グループにすることで、特に緊急時などは大家夫婦のどちらに連絡すれば、、と入居者の方が迷うこともありません。私達としてもどちらか一方が対応できればよいわけで、LINEを見れば、後から状況を知った方も何が起きているかを把握することが出来ます。

さらにLINEにはもう一つ良い点があります。それは、私達大家側からもコミュニケーションがとれるところです。
一般的な賃貸であれば、大家から入居者に連絡を取る必要はほとんどないのですが(入金さえしていただければ…)、LINEがあれば入居者の方からの一方通行ではなく、私達大家からも気軽に連絡させてもらうことができます。そうは言っても大家からの頻繁な連絡は鬱陶しいと思いますので最低限とするよう注意はしていますが、実際に交流イベントの案内や日程調整などはほとんどこのLINEで行っており、先日の歓迎会もたった3時間で6名すべての日程調整が完了したほど。とても重宝しています。

■何事も適度な距離が大事!

そんな素敵なLINEグループ。
願わくば「シェンノワール」というグループを作って入居者全員をメンバーに、、と思ったりもしますが、大家主導でそんなことをして入居者同士のトラブルを生んでしまってはお互いに不幸です…。
なので「入居者と大家」「愛犬家コミュニティの仲間」「ご近所さん」の3つを絶妙なバランスで保ちつつ、これからも入居者の皆様と適度なコミュニケーションを図っていければ!と私達大家は思っています。

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