ちょっとした事件があったので、今回はそのお話を。
■声はすれども…
事の始まりは7月4日の夜。
仕事から帰宅し夕飯も終わったまったりタイムのさなかに
ミャー ミャー ミャー ミャー…
どこからともなくか細い仔猫の鳴き声が聞こえてきました。
捨て猫?どこかにハマって身動きができなくなってるのかな?
と心配になり、夫と二人でシェンノワールの周辺を歩き回りました。
でも外に出ると鳴き声が弱くなり、数分間歩き回るも場所を特定することができなかったので、ご近所さんの家の中にいるんじゃない?と結論付けてその日は家に帰りました。
■家の前の排水溝に!
翌日の夜は、昨夜よりもはっきりと、しかも昨夜とは逆方向から仔猫の鳴き声が聞こえてきました。
慌てて窓を開けると、シェンノワールの前の道路でうずくまっている人が数人。夫とともに駆け付けたところ、歩道脇の排水溝に黒い仔猫が入り込んで、そのまま出られなくなっているらしいとのこと。
ケガはなさそうなので出ようと思えば出られると思うのですが、そこは交通量の多い道路脇。車が怖くて外に出られず、かといって奥は雨水の本流なので動けない…。これはもう人間の手で助け出すしかない、そんな状況でした。
■救出を試みるも…
翌日の天気は大雨予報。
このままでは道路にあふれた雨水が、勢いよく仔猫のいる排水溝に吸い込まれていってしまう…。なんとかして今日中に助け出さないと仔猫の命が危険です。
排水溝の入口から仔猫のいる場所は、目いっぱい手を伸ばせば届きそうな距離だったので、近所で道路工事をしている方に協力を仰ぎ、仔猫の救出を試みました。
ですが怯えた仔猫は排水溝の奥へ行ってしまい、結局その日は何もできず家に帰るしかありませんでした。
■そして大雨…
翌日の朝はもの凄い大雨。シェンノワールの目の前の道路も、容赦なく打ち付ける大粒の雨で水浸しの状態でした。
こんな雨じゃあのコは…という悪い想像をしそうになるのをぐっと堪えて、きっと雨が降る前にどこかに避難してる!と思い込みながら、私達も大雨の中出勤しました。
ですがその日の夜、またあの鳴き声が聞こえてきたのです。
よかった!まだ生きてる!
鳴き声を聞きながらひとり安堵しているところに、仔猫救出用に改造したという魚釣り用の網を携えて、夫が家に帰ってきました。
網を片手に、まだ雨が降ったり止んだりの不安定な天気の中、カッパを着て救出を試みる私達。
1回目のTRYは、あと少しのところで逃げられてしまい仔猫がまた奥にひっこんでしまいました。
ダメだ、ひとまず時間を置こう…。
次のチャンスを作るために、排水溝の入口にゴハンをバラまき網を穴の奥にセットして一度自宅に戻りました。
そして七夕を迎えた深夜0時過ぎ、2度目のTRYでとうとうその時がやってきたのです!
■無事救出!
ゴハンにつられて入口そばまで来ていた仔猫。
そしてそのすぐ脇には仕掛けておいた網。
失敗すれば仔猫はまた奥に引っ込んでしまうので、チャンスは警戒する前のたった一度きりです。
2時間前の失敗を繰り返さないよう、排水溝から少し離れたところで夫と作戦会議をして、さぁいざ行かん!と排水溝脇にしゃがみこむや否や、夫が素早い手つきで網を操り見事捕獲!そしてすかさず私が排水溝に手を突っ込み仔猫をワシ掴み!
■救出したものの…
救出できたのはいいんだけども、、、このコどうすればいいの?
これまでの人生で猫と関わった経験がゼロの私達。
クレートをのぞき込めば「シャーッ!」と威嚇してくる仔猫を前になすすべもなく、ただひたすら夜が明けるのを待って仔猫を獣医さんに連れて行きました。
幸いにも特にケガも衰弱もなかったので、そのままシェンノワールに連れ帰ったのですが..
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